日本映画批評家大賞

選考委員紹介


日本映画批評家大賞 選考委員会代表 渡部 保子
日本映画批評家大賞 選考委員会代表 渡部 保子

福島県会津坂下町生まれ。福島県立会津女子高校卒、日大芸術学部映画学科から映画世界社 (『映画の友』と『映画ファン』を発行、編集部長は淀川長治氏)に『映画ファン』編集部員として同誌が休刊になるまで在籍、日本映画界の黄金期に多数のスターたちと交友を深めたことが、大きな財産となっている。
‘08年にはそれをいかして名カメラマン早田雄二の遺した膨大なスターたちのポートレートから厳選した、昭和映画スター史ともいうべき『女神の時代―昭和が愛したスタア』と題するDVD全12巻の制作に協力・監修をつとめた。
著書に『不死鳥伝説―美空ひばり青春の輝き』(主婦の友社刊)『「映画ファン」スタアの時代』(筑摩書房刊)あり。現在、地方新聞2紙に「映画評」を連載中。本年、3月、昭和のスター32名との交流をつづった『昭和のスター 最後の証言』(収穫社刊)を出版。日本映画ペンクラブ会員。

日本映画批評家大賞選考委員会副代表 福田 千秋
日本映画批評家大賞選考委員会副代表 福田 千秋

1937年東京生まれ。立教大学経済学部卒業。日本ビクター入社後、宣伝部を経て学芸部に配属され、「小津安二郎の世界」「木下恵介の世界」「七人の侍・羅生門」「犬神家の-族」等映画ものを多数制作。他に落語、漫才等の演芸もの手がけ、「上方お噺子集」で芸術祭賞を受賞。83年からはビデオソフト事業部で映像制作プロデューサーとして活躍、ビデオディスク・マガジン「ム-ビ-ズ」ではアヴイック・ビデオ・アワードを受賞。映画部に異動後は「ハ-ト・ブル-」「マルコムX」等の作品を担当する。ビクター退社後は、フリ-ランサ-としてDVDの買い付け、宣伝アドバイザー、書籍、イベントの企画のほか、スクリ-ン、キネマ旬報、この映画がすごい、文芸春秋、週刊文春・週刊新潮等への執筆、ラジオ番組の構成・出演等を担当している。日本映画ペンクラブ会員。

平山 允
平山 允

1935年東京生まれ。早稲田大学第一政経学部卒業後、東京放送(TBS)にアナウンサーとして入社。芸能番組、ニュース、スポーツアナとして活躍。とくにラジオの深夜番組「パックイン・ミュージック」では秘密結社「TBSシネクラブ」シヤチョーとして、映画情報コーナーを長年担当。その間、「ロードショー」などの雑誌等で映画評を執筆する傍ら、「毎日映画コンクール」の司会と選定委員を25年以上にわたって務める。TBS退社後もTBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」の映画コーナーの他FMラジオなどの映画番組を担当して現在に至る。数少ない映画試写状のコレクター。過去50年で集めた枚数は1万5000枚と、日本一(?)を誇っている。日本映画ペンクラブ会員。

島 敏光
島 敏光

1949年6月22日、ジャズ・シンガー笈田敏夫の長男として鎌倉に生まれる。高校時代にどっぷりと映画にハマり、年間200~300本の映画を鑑賞。プログラムのコレクションにも精を出す。1969年ニッポン放送でDJとしてデビュー。司会、ナレーション等を続ける傍ら、テレビの映画情報番組の構成を手がけ、新聞、雑誌等で映画評論を続ける。‘92年に伯父である故黒澤明監督の日常をつづった「黒澤明のいる風景」を上梓。その後も「ビートでジャンプ」「永遠のJポップ」「映画で甦る黄金のオールディーズ」「六本木ケントス物語」「黒澤明59の言葉」等、映画や音楽をテーマにした話題作を続々と発表する。現在は「栃木・蔵の街かど映画祭」コンペティション部門の審査委員長を務めている。

国弘 よう子
国弘 よう子

FM東京のクラシック番組「音楽の森」のパーソナリティとして、山本直純氏、故立川澄人氏や、羽田健太郎氏とコンビを績んで好評を博した(14年間)。テレビ・ラジオ以外に雑誌に寄稿するなどライターとしても活動している。淀川長治氏の番組などに参加し、直に数多くの話を聞くチャンスを得て、影響もうけている。現在、クラシックの司会、映画評論、コンサートの構成などに加え、福祉問題、社会問題などの取材にも取組んでいる。日本映画ペンクラブ会員。

津島 令子
津島 令子

秋田県出身。特技は空手と殺陣。鶴見大学英米文学科卒業後、女優活動のかたわらテレビレポ一夕ー、映画解説などを手掛ける。出演ドラマには「水戸黄門」「大岡越前」「はぐれ刑事」「はみだし刑事」「金澤能登殺人周遊」など。テレビ出演にはテレビ朝日「スターアルバム」フジテレビ「おはよう!ナイスデイ」TBS「モーニEye」「ブロードキャスター」「報道特集」、ほかにTBSラジオ「生島ヒロシの情報一直線」東京中日スポーツ新聞・映画紹介&インタビュー等多数。日本映画ペンクラブ会員、ヨコハマ映画祭選考委員。

野島 孝一
野島 孝一

1941年生まれ。東京都出身。1964年上智大学新聞科卒業、毎日新聞入社。岡山支局、京都支局、東京本社社会部を経て学芸部映画担当編集委員。2001年定年退社、フリーの映画ジャーナリストに。昭和女子大学非常勤講師(映画史)、日本映画ペンクラブ会員、毎日映画コンクール選定委員、米アカデミー賞外国語映画賞日本代表選定委員。著書に「映画の現場に逢いたくて」(現代書館)ほか。

垣井 道弘
垣井 道弘

1946年、広島県三原市生まれ。明治大学文学部卒業。週刊誌「女性自身」の記者時代に映画ページを担当し、もともと好きだった映画の魅力にとりつかれる。80年代からキネマ旬報、スクリーン、ロードショーや新聞、週刊誌、月刊誌で撮影現場のルポ、インタビュー記事、作品批評を数多く手がける。黒澤明監督、深作欣二監督、今村昌平監督の撮影現場も密着取材した。主な著書に「MISHIMA」(飛鳥新社)、「今村昌平の製作現場」(講談社)、「ハリウッドの日本人/映画に現れた日米文化摩擦」(文藝春秋)、「緒形拳を追いかけて」(ぴあ)などがある。